近年、働く人々を取り巻く環境は大きく変化しています。少子高齢化や就業形態の多様化に加え、外国人労働者の増加など就労者の構造的変化が急速に進んでいます。また、健康経営の推進により、メンタルヘルスや生活習慣病対策の結果の可視化と効果検証が必須となり、産業保健活動の成果が定性ではなく定量で求められるようになってきました。そのような変化の中、産業保健看護職は労働者一人ひとりの健康支援だけでなく、組織全体の健康増進や化学物質の管理などの職場環境改善においても、産業保健専門職としてより重要な役割が期待されています。
本学術集会は、産業保健看護職がその専門性を高め、実践活動の成果を広く発信・共有し、次世代へとつなげる場として開催するものです。第2回となる今回は「産業保健看護活動の見える化と共有」をテーマに、活動事例や研究成果を共有するとともに、より効果的な実践方法や組織的な取り組みのあり方を探ります。
プログラムでは、産業保健看護職の活用及び資質向上をテーマとしたシンポジウム、働く人の健康と口腔保健に関する教育講演、適正飲酒の推進や個別支援スキル向上を目的としたワークショップ、そして全国の現場から寄せられた日々の活動や事例の報告を予定しています。本会を通じて、産業保健看護の現状と課題を多角的に捉え、参加者一人ひとりが明日からの実践に活かせる知見とネットワークを得られることを期待しています。
九州を代表するグルメの街福岡での開催です。懇親会は夜の福岡をお楽しみいただけるようコンパクトにいたしました。宿泊される皆様には、是非九州各県にも足をお運びいただき、学びに加えグルメと観光(温泉)も満喫していただける機会になりますと幸甚です。
第2回日本産業衛生学会産業保健看護部会学術集会
企画運営委員長 住德 松子
アサヒグループジャパン(株)Well-being推進部
健康支援センター